介護度ってなに?
◇介護度(要介護状態等区分)とは、要介護認定・要支援認定で判定された介護の必要性の程度等を表します。要介護認定等の結果、要介護者・要支援者に該当しない方を「非該当」と判定されます。
◇要支援〈要支援1、要支援2〉2段階になっています。
日常生活の上で、何らかの支障がある状態で、今の状態を改善あるいは維持するための予防給付を利用できます。
◇要介護は〈要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5〉の5段階になっています。
継続して常時介護を必要とする状態で、介護給付を利用できます。
◇非該当の方は総合事業を利用できます。
要介護認定で「非該当(自立)」と判定されると、介護保険のサービスを利用することはできません。ただ、65歳以上のだれでも利用できる「一般介護予防事業」のサービスの利用が可能です。
市町村が提供するサービスや民間サービスをうまく利用することで、介護の負荷を大きく減らすことができます。
要支援者の目安
◇要支援1
日常生活動作(食事・排泄・入浴・掃除)の自宅での生活において、基本的な日常生活はほぼ自分で行うことが可能ですが、IADL(手段的日常生活動作・買い物・金銭管理・内服薬管理・電話利用)のどれか1つ、一部見守りや介助が必要な人が対象です。
〈状態〉
・居室の掃除や身の回りの世話の一部に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
◇要支援2
要支援1に加え、下肢筋力低下により、歩行状態が不安定な人。今後日常生活において介護が必要になる可能性のある人が対象です。
〈状態〉
・見だしなみや部屋の掃除などの身の回りの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
要介護者の目安
◇要介護1
手段的日常生活動作でどれか1つ、毎日介助が必要となる人が対象です。日常生活動作においても、歩行不安定や下肢筋力低下により一部介助が必要な人が対象です。
〈状態〉
・見だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。
・問題行動や理解低下がみられることがある。
◇要介護2
手段的日常生活動作や日常生活動作の一部に、毎日介助が必要になる人が対象です。日常生活動作を行うことはできるが、認知症の症状がみられており、日常生活にトラブルのある可能性がある人も対象です。
〈状態〉
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とする。
・排泄や食事に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とすることがある。
・問題行動や混乱・理解低下がみられることがある。
◇要介護3
自立歩行が困難な人で、杖・歩行器や車いすを利用している人が対象です。手段的日常生活動作や日常生活動作で、毎日何かの部分でも全面的に介助が必要な人が対象です。
〈状態〉
・見だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話が自分ひとりでできない。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作が自分ひとりでできない。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分でできないことがある。
・排泄が自分ひとりでできない。
・いくつかの問題行動や全般的な理解の低下・不安行動がみられることがある。
◇要介護4
移動には車いすが必要となり、常時介護なしでは、日常生活を送ることができない人が対象です。全面的に介護を行う必要はあるものの、会話が行える状態の人が対象です。胃瘻や点滴で、食事介助の必要性がない人は、全面的な介護が必要でないと判断され、要介護4に該当することがあります。
〈状態〉
・見だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話がほとんどできない。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作がほとんどできない。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分ひとりではできない。
・排泄がほとんどできない。
・多くの問題行動や全般的な理解の低下がみられることがある。
◇要介護5
ほとんど寝たきりの状態で、意思の伝達が困難で、自力で食事が行えない状態の人が対象です。日常生活すべての面で、常時介護をしていないと生活することが困難な人が対象です。
〈状態〉
・見だしなみや掃除など、身の回りのことがほとんどできない。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作がほとんどできない。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作がほとんどできない。
・排泄や食事がほとんどできない。
・多くの問題行動や全般的な理解の低下がみられることがある。
《今回は介護度についてご案内しました》
よく、お客様からのご相談の中で「介護度ってなに?」という話になります。
これから、介護サービスを利用するにあたって、耳にしたことのない介護用語がとびだしてきたりしてそれだけでも混乱して不安になったりすることもありますよね。
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